会社員必見!2025年の年末調整はどう変わる?変更点と注意すべきポイントまとめ

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西川 由莉

西川 由莉

年末が近づくと、「年末調整って何をすればいいの?」という声をよく聞きます。
毎年会社から書類を渡されるけれど、内容はよく分からない…という方も多いですよね。

この記事では、2025年(令和7年)分の年末調整で知っておきたい変更点と、
毎年共通で大切な注意ポイントをやさしく解説します💡

年末調整とは、1年間の所得税の過不足を清算する手続きのこと。
給与から毎月天引きされている所得税を、最終的な年収や控除額をもとに再計算し、
払いすぎていた場合は税金が戻る(還付)、不足していれば追加で納税します。

会社が手続きを代わりに行ってくれるため、
多くの会社員は確定申告をしなくてもOKになります。

基礎控除が最大95万円に拡大

給与所得控除の最低保障額が65万円に
 → 「103万円の壁」が実質123万円に引き上げ。

扶養控除・配偶者控除の上限が緩和
 → 家族の収入が少し増えても控除対象になりやすくなりました。

特定親族特別控除が新設
 → 19〜23歳未満の大学生を扶養している場合などに有利です。

どれも“負担を減らす方向”の変更が中心。
前年より少し税金が軽くなる人も増える見込みです。

提出する書類

年末調整では、主に次の3つの書類を会社へ提出します。

  1. 扶養控除等申告書(家族や扶養親族の申告)
  2. 保険料控除申告書・配偶者控除等申告書(保険や配偶者の情報)
  3. 特定親族特別控除申告書(19〜23歳未満の子どもがいる場合)

最近はスマホやPCで電子提出できる企業も増えています。
郵送よりも手軽なので、会社の案内をチェックしてみましょう。

多くの企業では、11月下旬〜12月上旬が書類提出の締切です。
期限を過ぎると控除が反映されず、税金の還付を受けられない可能性があります。

もし提出を忘れてしまったら?

提出を忘れても、翌年の確定申告で還付を受けられます。
期間は例年 2月16日〜3月15日ごろ
生命保険や医療費などの控除証明書を添えて申告すれば、
払いすぎた税金が戻ってくる場合もあります💡

ただし、確定申告は手続きが少し手間なので、
できれば年末調整の段階で済ませるのがベストです。

制度変更以外にも、毎年必ずチェックしておきたいポイントがあります👇

控除証明書を早めに整理
 生命保険・地震保険などの証明書は10〜11月に届きます。

家族の収入や扶養条件を確認
 配偶者や子どもが働いている場合は、扶養から外れないかチェック。

住所・家族構成の変更を申告
 結婚・出産・引っ越しがあった人は書類を最新に。

住宅ローン控除の初年度は確定申告が必要
 2年目以降は年末調整で自動的に処理されます。

医療費控除・ふるさと納税は別途申告
 年末調整では反映されないため、確定申告またはワンストップ特例を利用。

提出期限を守ることが最大の節税
 期限を過ぎると控除が受けられず、損をしてしまいます。

🧮 まとめ:早めの準備がいちばんの節税対策!

2025年の年末調整は、控除の拡大や扶養条件の緩和など、
多くの人にとってプラスになる内容が中心です。

とはいえ、提出が遅れたり、証明書を紛失してしまうと控除が受けられません。
「早めの確認と提出」こそ、最大の節税対策です。

今年は余裕をもって準備し、安心して年末を迎えましょう🍀

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この記事を書いた人

西川 由莉

西川 由莉

8月19日生まれ
公認会計士試験受験歴あり。
学生時代にソフトボールと水泳をしていました。
趣味はゲーム、アニメ鑑賞、イラスト描くことです。
信頼かつ親しみやすい税理士を目指して日々精進いたします。