【2025年改正】所得税の基礎控除改正による『160万円の壁』とは?

#所得税
延山 八千恵

延山 八千恵

こんにちは。6月から蒸し暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

今日は年末調整までに知っておきたい、2025年の所得税税制改正についてご紹介します。

改正は12月からなので、1月~11月まで旧制度に基づいて源泉徴収された分が年末調整や確定申告で還付される方も出てきます。

令和9年(2027年)からは、一律58万円になる予定なので、この手厚い控除は2年間限定のチャンスです。

給与所得控除も65万円にアップ!

会社員やパートさんには「給与所得控除」という、“仕事に必要な経費”のような控除が別途設けられています。この最低額も今回の改正で55万円 → 65万円に引き上げられました。

つまり、、

これが「160万円の壁」と呼ばれる理由です。給与のみの収入の方は、今年は160万円までなら基本的に所得税が非課税になります。

配偶者控除・扶養控除の「所得要件」も緩和!

これまでは、配偶者控除・扶養控除を受けるための要件として「所得48万円以下」という条件がありました。今回の改正でこのラインも58万円以下に緩和されます。

給与のみの場合だと配偶者控除・扶養控除の年収要件は、、

「今年ちょっと働きすぎたかも?」という人も、扶養から外れずに済む可能性が高くなり

ます。

社会保険の壁に注意

税制面では“壁”が緩和された一方で、社会保険の加入条件には変更がありません。所得税はかからなくても、社会保険料で手取りが大きく減ることもあります。

パートの方は、まずは年末までの収入見込みを早めにチェックすることをおすすめします。所得税だけでなく、社会保険や扶養控除を含めて総合的に判断することが必要です。

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この記事を書いた人

延山 八千恵

延山 八千恵

1月31日生まれ
大阪出身
趣味:音楽鑑賞、ピアノ、美味しいものを食べに行くこと
美味しい海鮮を求めて1人で北海道旅行へいくほど、ご飯が好きです!
頼りがいのある税理士になれるよう、精進致します。